想像できますか?学歴や職歴だけでは、優秀な人材に出会えないことを

「この人、経歴は申し分ないのに、なぜかうまくいかない」
あるいは、
「この方、未経験だけど、なんだかすごく伸びそうだ」

採用の現場で、そんな感覚を覚えたことはありませんか?
中途採用において、学歴・職歴・業務経験が重要なのは言うまでもありません。
しかし、それだけにとらわれていては、本当に伸びる人材を見落としてしまう可能性があります。

そこで近年注目されているのが、「学ポタ(学業場面に表れたポータブルスキル)」という視点です。
本記事では、中途採用にこそ必要な「ポータブルスキルの見極め方」と、その重要性について掘り下げます。

ポータブルスキルとは何か? そして“学ポタ”の視点とは

ポータブルスキルとは、特定の業界・職種に依存しない、どこでも通用する“仕事のベース力”のこと。
たとえば、

  • 論理的思考力
  • 問題解決能力
  • コミュニケーション力
  • チームでの協働力
  • 自己マネジメント力

などが該当します。

中でも「学ポタ」とは、これらのスキルが学生時代の学業場面(ゼミ、部活、課外活動など)でどう発揮されていたかに着目する視点です。

そしてこれは、新卒採用だけの話ではありません。
中途採用においても、ポータブルスキルを見極めることで、未経験や異業種出身者の中に光る人材を発掘できる可能性が大きく広がるのです。

なぜ“ポータブルスキル”が今、中途採用で重要なのか?

理由はシンプルです。
これからの時代、企業が直面する課題はますます複雑で、前例がなく、変化が激しいからです。

従来の“経験則”や“専門知識”だけでは立ち向かえない場面が増えています。
そんなとき必要なのが、非定型業務を柔軟にこなせる“対応力”です。

これを持つ人材は、たとえ業界未経験であっても、

  • 学習しながらキャッチアップし、
  • チームに貢献しながら成果を出し、
  • 変化に強く、前向きに成長し続ける

そんなポテンシャルを秘めています。

これまで「スペック不足」と見なされていた候補者が、ポータブルスキルというフィルターを通して見ることで、一気に“採用対象”に変わる可能性があるのです。

それでも企業が“経験者”を求めたくなる理由

とはいえ、多くの企業が「できれば経験者で…」と考えるのも事実です。
なぜなら、

  • 採用・育成にかけられるリソースが限られている
  • 組織の即戦力として成果がすぐに求められる
  • 採用の失敗がチームに与える影響が大きい

こうした“現場のリアル”を無視するわけにはいきません。
ただし、“経験”というのはあくまで「過去の環境において成果を出した」ということにすぎません。

たとえば、前職での成功体験が、今の組織の文化や顧客層、スピード感に合わなければ再現できないことも多いのです。
だからこそ、企業には「過去」ではなく、「これからの自社に合う人材」を見極める視点が求められます。

見えないスキルをどう見極めるか?

では、ポータブルスキルはどうやって見極めればいいのでしょうか?
そのヒントは、面接や面談での“エピソードの深掘り”にあります。

たとえば、

  • 「前職でどんな壁にぶつかり、どう乗り越えたか?」
  • 「新しい業務にどう対応したか?」
  • 「チームでの対立をどう調整したか?」

こうした問いかけの中で、行動・思考・感情のプロセスに注目します。
その人の「思考の癖」や「行動の原則」こそが、ポータブルスキルの本質です。

まとめ:履歴書に書かれていない価値を見抜け

Googleの人材分析チーム「プロジェクト・オキシジェン」が行った調査では、トップパフォーマーたちの共通点に、学歴や過去の職歴は関係がないという結論が導き出されました。

そして今、先行きが読めない社会情勢や急速な技術革新のなかで、ますます重要になっているのが、「非定型業務」をどれだけ柔軟に、主体的にこなせるかという能力です。
マニュアル通りの仕事ではなく、前例のない課題にどう取り組むか。答えのない問いにどう挑むか。
この“定型化できない力”こそ、これからの時代の活躍を分ける決定的なカギになります。

そのためには、「過去の延長線上での選考」ではなく、「未来への適応力」を持つ人を選ぶ視点が必要です。

  • 学歴や職歴だけで判断していませんか?
  • 業界経験がない=対象外と切り捨てていませんか?

何度も言いますが、“ポータブルスキル”というフィルターを通すことで、これまで出会えなかった優秀な人材に、企業は出会えるようになります。

そしてその視点は、下記のブログでも詳しく書いていますので、是非ご覧ください。


株式会社Cavitteでは、こうした採用の“視点づくり”から伴走支援を行っています。

「ポータブルスキルは分かるけど、選び方が難しい」
そう感じたときは、ぜひ一度、私たちにご相談ください。
採用の解像度を高めることが、企業の未来を変える一歩になるはずです。

いかがでしたか。

私たちCavitteではRPO(採用アウトソーシング)事業からコンサルティング事業まで、人事領域を中心とした様々な課題に対して、全力でサポートしていきます。ご興味ある方は是非一度お問い合わせください。