ビジネスに必要不可欠なEQとは?EQを理解し、社員の研修に取り入れませんか

多くの企業が実施している「社員研修」。
その内容は企業によって様々ですが、どんな業界・業種にもぜひ取り入れていただきたいのが「EQ」に関する教育です。
心の知能指数と呼ばれる「EQ」は、コミュニケーションの円滑化や生産性の向上につながり、社会人として必須の能力だと言えます。

そこで今回は、「EQ」を構成する能力や具体的なトレーニング方法についてご紹介します。

EQとは?

「IQ」は普段の生活で耳にすることがありますが、「EQ」に関しては馴染みがないと感じる人も多いのではないでしょうか。
「IQ:Intelligence Quotient」は知能指数を指し、学力の高さなどを表す際に使われますが、「EQ:Emotional Intelligence Quotient」は心の知能指数を指し、自己や他者の感情(心)を知覚し、また自己の感情をコントロールする能力指標とされています。

実は、IQが高い優秀な人でもEQが低いため社会性に欠けることもしばしばあります。
ひとりで完結する仕事はまれで、他者とのかかわりのなかで進めなければならないものが大半です。そのため、心の知能指数とも呼ばれる感情知覚や感情制御に関する能力が、職務を遂行するうえで、IQよりもむしろ重要ではないかと考えられるようになりました。

近年では世の中の価値観が多様化し、物事を柔軟に考えることが求められる時代となってきました。また、感情をうまく活用して共感をつくり、人とのつながりを強くする心理的安全性も求められています。
このような時代では、EQを高めることがビジネスシーンではもちろん、人生をより良くする方法の一つとしても役立てることができるでしょう。

EQを構成する4つの要素

EQは、感情に対する4つの要素(識別・利用・理解・調整)で構成されています。
これら4つの要素は周囲の人との関係を円滑にし、仕事や人間関係において多くのメリットをもたらします。

①感情の識別

感情の識別とは、自分と相手の感情(気持ち)を感じる能力です。これは、EQを構成する4つの要素の中でも最も重要なものです。そもそも、自分の気持ちや相手の気持ちが分からないことには何も始まりません。感情の識別は、EQの土台だと言えるでしょう。

② 感情の利用

感情の利用は、問題や課題を解決するために必要な感情をつくる能力です。前向きな気持ちをつくったり落ち着いた気持ちをつくったり、場面に応じて臨機応変に感情をつくりだします。いわゆる「モチベーションを高めるのが上手い人」は、感情の利用の能力が高い人だと考えられます。

③ 感情の理解

感情の理解は、自分や相手に発生している感情の原因を理解し、さらに変化を予測する能力です。原因を理解することで対処法や取るべき行動がわかり、感情を良い方向へ変化させていくことができます。

④ 感情の調整

感情の調整は、自分の感情を調整してコントロールする能力です。①〜③の能力を統合し、目的を達成するために感情を活用します。自身の感情を適切に調整することで、相手の感情にも効果的に訴えかけることができます。

社員のEQを高めるメリット

実はEQは、遺伝などの先天的な要素が少なく、後天的に高めることができると言われています。このような背景からビジネスシーンで注目されることも多いのですが、社員のEQを高めるとどのようなメリットを享受できるのでしょうか。

① 社内コミュニケーションが円滑になる

EQは、自分の感情はもちろん、相手の感情を理解する能力でもあります。一人ひとりのEQが高まることによって社員がお互いに配慮ある対応ができるようになります。社員同士の信頼関係も高まり、円滑なコミュニケーションが行われるようになるでしょう。
ビジネス環境での人間関係は生産性にも直結しますので、会社の業績向上や自分自身の成長も期待できます。

② 離職防止につながる

仕事に対してネガティブな感情が生まれた時、早い段階で退職の道を選んでしまう社員は少なくありません。しかしEQを高めることによって、冷静に自分の感情を理解することができるようになります。ネガティブな感情の原因を適切に理解したり、必要に応じて感情をつくり出すことによって、離職防止につながる場合もあるでしょう。

③ ハラスメント防止につながる

パワーハラスメントに始まりセクシュアルハラスメントやアルコールハラスメントなど、様々な種類のハラスメントがありますが、全てに共通するのは「相手の気分を害する言動をすること」です。EQが高く、相手の感情を察することができる人であれば、相手の気分を害するような言動は起こさないでしょう。

EQを高めるトレーニング方法

ここからは、EQを高めるための具体的なトレーニング方法について解説します。

① 自分の感情のくせを知る

どんな時に前向きな気持ちになるか、どんな時に感情的になりやすいか、自分の感情のくせを知ることはEQを高めるのに効果的な方法です。感情のくせを知るためには、一日の中でどんな出来事があり、その時にどんな感情になったかをノートに書き出すのがおすすめです。書き出すことでその出来事を様々な視点から捉えられるようになり、感情のコントロールもしやすくなります。

② 感情をテーマにした会議を開催する

ビジネスでは頻繁に会議が行われますが、そのほとんどが「出来事」や「行動」など、感情以外のことに関するテーマで行われています。そこで、あえて「感情」をテーマにした会議を行なってみるのもおすすめです。社員のモチベーション向上や、思いがけない悩みを知るきっかけにもなります。

③ 社外研修やセミナーを受講する

一部の社員のみがEQを高めても、会社としてあまり良い効果は得られません。社員全体がEQを意識し、高めていくためには社外研修やセミナーの受講がおすすめです。

ただし、すぐにEQを高められるものではありません。中長期的な視点で、教育していくことが重要です。

まとめ

いかがだったでしょうか。
上司が部下のモチベーションを管理する時代は終わり、社員自身がセルフマネジメントし、感情をコントロールしながら適切な行動に繋げていくことが重要です。そういう意味ではEQはますます注目を集めていくでしょう。

新入社員研修をはじめとし、社員の能力開発や組織風土改善にぜひEQを活用してみてください。
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