【脱・応募ゼロ】魅力的な求人原稿の書き方

「あらゆる求人媒体を使ってみたが反響がない」
「長期間求人を掲載してるが、応募ゼロ」
とお困まりではないでしょうか。

応募が来ない原因は求人媒体の選定ミスや掲載時期、待遇なども考えられますが、今回は求人原稿にスポットをあてます。

求人原稿を改善し応募ゼロを卒業しましょう！

ここでは採用のプロが実践している求人原稿の準備～具体的な書き方まで解説します。求職者にスルーされる求人原稿から、求職者に響く求人原稿が書けるようになることを目指します。

書くその前に！求人原稿の方向性を決める

求人原稿は「誰に・何をアピールするか」という方向性を決定することが重要です。なぜなら企業側の募集要項やアピールポイントを羅列するだけでは伝わりにくく、また他の求人原稿に埋もれてしまいます。

まず「誰に」はもちろん求職者ですが、もう少し掘り下げましょう。どんな人に応募してほしいでしょうか。（応募してほしい人＝ターゲットと呼ぶことにします）ターゲットの年齢、経験の有無の他、転職の動機など志向性も想定します。

そして「何をアピールするか」は求人原稿の「見せ方」です。下図のように想定したターゲットにとって魅力となるポイントをメインに打ち出しましょう。魅力となるポイントは次項で詳しく説明します。

求人原稿の打ち出しポイントは、4つの視点で考える

求人原稿の打ち出しポイントをさらに整理しましょう。①仕事、②会社、③待遇、④人/環境の4つの視点で分けるとわかりやすくなります。

①仕事

・経験が生かせる仕事
・知識や技術が身につく
・新設ポジション、新規事業チーム、幹部候補など特別感がある
・昇進、昇格できる

②会社

・会社のビジョンやパーパスなど
・業績（安定性、売り上げ規模）
・市場でのポジション、優位性
・社会にどのような貢献をしているか

③待遇

・給与が高い、インセンティブがある
・手当が充実
・残業が少ない
・有給取得率が高い

④人/環境

・業務中の雰囲気
・定着率が高い
・一緒に働く仲間について（年代、男女比、前職など経歴）
・社長、経営者の人柄

打ち出しポイントの考え方と4つのポイント話を図でまとめると以下のようになります。ターゲットにとって魅力となるポイントを整理し、求人原稿を書くステップに進みましょう。

「ターゲット設定や打ち出しポイントが定まらない…」そんな時に参考になる調査結果を紹介します。
年代別の「転職時に重視するポイント」です。20-30代はキャリア（①仕事・④人／環境）、40代は待遇（③待遇）、50代以上は会社のビジョン・方向性（②会社）を重視するという結果だったそうです。求人原稿の方向性に迷った際の参考にしてみてください。

具体例付き！求人原稿を書いてみよう

求人原稿の方向性（誰に・何をアピールするか）が定まったところで、求人原稿の中身を書いていきましょう。ぜひ今掲載している求人原稿を手元にご用意を。求人原稿がない方はAとBの原稿を用意したので2つを見比べてみてください。
AとBは同じ仕事の紹介をしています。また、ターゲットには次のような人物を想定しました。

30代男性。現在長距離ドライバー、家族との時間がとれないことが不満。もうすぐ第一子が産まれることもあり転職を考える。長距離はやりたいくないが、収入を減らさずに同職種のドライバーで仕事を探している。しかし、ドライバーを続けることにも若干不安がある。

AとBを見比べると、Aは全体がぼやけた印象。反対にＢは自分ごととして考えらたのではないでしょうか。
求人原稿を専門とするライター界隈では「求人原稿は、入社する人の半径2mの様子がわかるよう書く」と言われています。半径2mを意識しながら各項目のポイントを紹介していきます。

職種名（タイトル）

インターネットの求人媒体では求職者が最初に目にする部分。クリックして仕事内容や詳細情報を閲覧してもらえるかどうかを決める重要な項目です。職種をイメージできる具体的な内容や想定したターゲットにとってのメリットを盛り込みましょう。

仕事内容

箇条書きでわかりやすく書きましょう。1日の流れ、仕事の流れなどを紹介するのもいいでしょう。営業やドライバーなど外出のある仕事なら担当するエリア、交通手段も併せて書きましょう。

余談になりますが、女性600名を対象にした「仕事選びで重要視すること」についてのアンケート調査で「給与」、「勤務地」を抑えて1位になったのが「仕事内容」でした。仕事内容を重視する傾向にあるので専門用語や略語は使わず、しっかり書きましょう。

応募条件

必須条件と歓迎条件は分けて書きましょう。また、必須条件は多すぎると応募のハードルが上がるので4つ以下に。そして歓迎条件でターゲットに近づけるのがベターです。

給与／待遇

月給や年収に幅がありすぎると求職者の不信感につながります。年収例や月給例を記載し、ターゲットの年齢ではいくら稼げるか？10年後はどうか？など就業後の姿を想像させる工夫もおすすめです。

もっとターゲットに刺さる求人原稿へ

冒頭でお伝えした「魅力を伝える打ち出しポイント4つ」①仕事、②会社、③待遇、④人/環境に話を戻します①仕事、③待遇は求人原稿の項目「仕事内容」「給与・待遇」の欄で書けたはずですね。残る②会社、④人/環境の情報も紹介しましょう。
これらを表示する箇所は、「仕事内容」欄の冒頭または末尾に記載すると自然かと思いますが、各求人媒体のルールに従ってください。また、内容はターゲットに合わせた情報に絞りましょう。ここでターゲット情報を再度確認しましょう。

30代男性。現在長距離ドライバー、家族との時間がとれないことが不満。もうすぐ第一子が産まれることもあり転職を考える。長距離はやりたいくないが、収入を減らさずに同職種のドライバーで仕事を探している。しかし、ドライバーを続けることにも若干不安がある。

②会社 の例）
会社として資格取得支援やキャリアアップを支援し、社員の一人ひとりの成長を応援しています。
→キャリアへの不安を払しょく

④人/環境 の例1）
長距離からの転職メンバーも多く、教え合う雰囲気ができあがっています。
→「元長距離ドライバー」と自分と経歴が同じ人が活躍している安心感

④人/環境 の例2）
家族のいる社員も多いので、有休は積極的に取得しています。
→家族との時間がとれる

まとめ

まとめると、求人原稿を書く前には「誰に・何をアピールするか」方向性を決めましょう。
そして、ターゲットに魅力ある4つのポイント（仕事・会社・待遇・人/環境）を押さえることが重要です。

しかし、ターゲットの設定、ターゲットにとっての自社魅力の発掘、仕事情報の整理…と求人原稿の執筆にたどり着くまでの段取りが多いと感じたのではないでしょうか？求人原稿の書き方で頭を抱えるなら、採用のプロの手を借りるのも一つの手段です。

私たちCavitteではそれぞれの企業が求める人材を採用するお手伝いを致します。

人材要件や採用基準の設定、採用業務の一部代行、更には求人広告掲載など、企業が抱える課題に合わせた解決策をご提案致します。

ご興味ある方は是非一度お問い合わせください。