RPO(採用アウトソーシング)とは?メリットや導入すべき企業、アウトソーシングに対する考え方についても解説

多くの企業人事にとって、3月は最も忙しい時期といわれています。
年度末の業務に加え、新年度の入社式や研修、年間計画に予算組みと、数え切れない業務を抱えているのではないでしょうか。
中でも、昨今ますます厳しさを増す人材獲得に向けた人事戦略に頭を悩ませる人事担当者は少なくありません。

そこで今回は、長期的な採用コストの削減と企業の成長をかなえるRPO(採用アウトソーシング)というサービスについて説明し、さらに後半では、アウトソーシングを深堀りしてお伝えします。

RPO(採用アウトソーシング)とは?

RPOはRecruitment Process Outsourcingの略で、 日本語に訳すと“採用のアウトソーシング”を意味します。つまり、採用活動にまつわる業務を企業に代わっておこなうサービスです。

「応募はくるが求める人材と違う」「優秀な人材を獲得したいけど、ノウハウがない」「採用したいけど人手がたりない」などといった課題を解決するため、企業の人事・採用担当者に代わって業務を行います。

具体的には、採用計画に基づいた募集手段の設計や求人広告作成、応募者対応や面接の設定など採用活動のノンコア業をサポートします。

※企業のニーズに応じて、コア業務である採用計画の立案や面接代行サービスも行います。

では、RPOはどのように長期的な採用コストの削減と企業の成長につながるのでしょうか。

RPOを導入するメリット

コア業務の集中化と効率化で採用コストの削減

昨今の人材不足に加え、働き方改革推進の影響によって、経営資源をより効果的、効率的に活用することが企業には求められています。
特に採用業務は、募集要件の作成、求人広告媒体担当者との打ち合わせ、応募者受付、面接セッティング、選考結果通知、内定した場合受入の準備など多岐にわたり、コストは大きくなりがちです。

そこでRPOを活用することによって、自社の社員は本来注力すべき重要な業務(コア業務)に集中することができ、限られた人的資源で生産性向上や業務効率化を実現することができるようになります。

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専門スキルを活用することで時代の変化に対応し、成長を続ける

時代の流れによって経営を取り巻く環境は大きく変化し、これまでの経験や考え方では対応できないことが増えてきていると感じている方も多いのではないでしょうか。

これは採用についても同じことが言え、近年では採用方法が多様化し、働く人の意識も大きく変化しています。
このような複雑な状況において、自社のリソースやノウハウだけで乗り越えていくことは難しくなってきています。

時代の変化に対応し、経営目標を効率よく達成するためにも、専門家のスキルを有効に活用することは大切なポイントです。

RPOを導入すべきなのはどんな企業?

では、RPOを導入すべきなのはどんな企業でしょうか。

現状の採用活動で効果が得られていない企業

現状の採用活動で効果が得られていない場合は、採用プロセスのどこかに問題がある可能性が高いです。
しかし、自社の力だけでその問題を発見し改善していくことはとても難しいのではないでしょうか。

RPOは採用のプロフェッショナルとして豊富な知見を持っています。
採用戦略などの上流部分からアドバイスを行ってくれるRPOもあり、自社の現状や課題を俯瞰して見つめ直し、改善に向かうことができます。

急募の求人を抱えている企業

急な退職や休職などで、すぐに人材を補充しなくてはならないことはよくある場面です。
しかし採用担当者に余裕がない場合や専任の採用担当者がいない場合、なかなかうまく進まないことも。
そんな時にはRPOを導入することによって、自社社員の業務を圧迫せずに最適な採用活動を進めることができます。

ノンコア業務に膨大なリソースを割いている企業

ノンコア業務は定期的に発生し人手を要するため、業務コストがかかります。また、季節による変動も大きく、繁忙期にはコア業務を圧迫してしまうことも少なくありません。
採用活動におけるノンコア業務は、求人媒体選定やダイレクトリクルーティング、候補者対応などが挙げられます。
これらの業務をRPOに依頼することで、自社の社員はコア業務に集中することができ、生産性向上につながります。

「アウトソーシング」と「アウトタスキング」は別物

ここからは、アウトソーシングに対する考え方について深掘りしていきます。
近年アウトソーシングを導入する企業は増加傾向にありますが、実は大半の人のアウトソーシングに対する考えは間違っていると言われています。

その間違いとは、「アウトソーシング」「アウトタスキング」として捉えていることによるものです。


アウトタスキングでは、単なる作業の代行として「とにかく安くタスクを片付けてもらうこと」が目的となります。
「安さ」を基準にして代行サービスを利用してしまうと、

  • 想像よりも成果物の質が低い
  • 業務指示などで必要以上に介入する必要があり手間がかかる
  • 新たなタスクが発生するたびに代行先を探す必要がある

など、結果としてコストが高くついてしまうことが多々あります。

しかし冷静に考えてみれば、単なる作業の代行として安く片付けてもらうことが業務効率化やビジネスの成長につながることはほぼないでしょう。
つまり、ビジネスに良い影響をもたらすにはアウトタスキングではなくアウトソーシングの考え方を持つことが重要です。

「アウトソーシング」の考え方とは

では、ビジネスを成功させるアウトソーシングの考え方とはどういったものでしょうか?

それはズバリ「自社が持っていない知識を持っている専門家と長期的な関係を築くこと」なのです。

一時的に作業を代行しただけで終了してしまうことが多いアウトタスキングに対して、アウトソーシングは企業の目的やゴールにフォーカスし、それらを達成するために継続して業務を行います。
単なる「代行先」ではなく「パートナー」としての立ち位置で、企業の成長に貢献する存在です。

専門家に仕事を依頼することは、アウトタスキングに比べると一時的にコストがかかるかもしれません。
しかし、プロフェッショナルと手を組み関係性を築いていくと、求めるイメージやクオリティを理解して、期待以上のものを提供してくれるようになります。

結果として生産性が格段にアップし、より早いスピードでビジネスを成長させることができます。

まとめ

生産年齢人口の減少により慢性的な人材不足が課題となっている現代では、積極的なアウトソーシング化を推進し、限られた人材をビジネスの発展に生かすことが求められています。
特に採用活動においては、新卒・中途問わず手法が多様化し、業務負担は膨大なものになっています。
また、企業によっては専任の採用担当者がいないケースも多く、思うように採用が進まないこともあります。

もし採用活動において何かしら課題を感じているのであれば、RPOの導入を検討してみることをおすすめします。
パートナーとして長く付き合えるRPOを選定し、効果的な採用活動を進めていきましょう。

私たちCavitteのRPO(採用アウトソーシング)事業では、それぞれの企業が求める人材を採用するお手伝いを致します。
人材要件や採用基準の設定、採用業務の一部代行、更には求人広告掲載など、企業が抱える課題に合わせた解決策をご提案し、採用に関するお悩みをトータル的にサポートします。

採用にまつわるアウトソーシングをご検討中の方は是非一度お問い合わせください。